年に数回、比叡山に伺います。
タイミングがよければ
お坊さんが説明してくださいます。

比叡山には「不滅の法灯」といって、
「迷い」という闇から
人々を導く為の光であるようにという願いを込めて
開祖である最澄の時代より約1200年間、
途絶えることなく油を足し続け、
灯りが守られています。
この油を注ぎ忘れてしまうと、
火は消えてしまい、
そこで途絶えてしますのです。

「油断」という言葉の語源はここにあります。

この灯りは
「迷い」という闇から人々を導く為の光である
不滅の法灯を守り伝える為に、
常に新しい油を注いでいること…

私はなんか面白いと思いましたが、
ここに大切な教えがあると思いました。

何が大切なことなのか…
大切なことは決して変えてはいけない。
でも、その大切なことを守るために
変えてもよいものがあるということ…

時代の流れとともに
私たちの生活や環境は変わっていきます。
大切なことは決して変えてはいけないものであり
それを決めること!

私は着物をはじめ
日本の文化・和のこころを伝えていく
これは決して変わらないものであり
変えてはいけないもの。

あとは時代に合わせて変えていけばいいのだと

その為に新しい油を注いでいけばいいと…